「暮らしのスパイス」は、薬膳のエッセンスと共に、中国料理、スパイス料理をはじめ、食卓を豊かにするいろいろなお料理と健康のヒントを学ぶ、お料理の会。
料理教室をはじめ、食事会、お茶会などを展開しています。食べることをととのえると、暮らしが変わる。
暮らしを整える はじめの一歩のお手伝いができれば幸いです。

 

薬膳のこと
 
薬膳は、中医学に基づき体を整える、食の健康アプローチ。
食べものの力で、あなたの体に足りない要素を補ったり余っている要素を瀉したりして調和させる、いわばテーラーメイドの食事です。
中医学は、体内環境を知るための智恵として活用されます。自然本来の摂理に寄り添い体を整えていく発想が、温故知新の学びとして関心を集めているのは、ひとつには、自然が見えにくくなっている現状があるのでしょう。
東洋医学の身体のとらえ方が、昨今、科学的な裏付けと共に見直されつつあります。
古典薬膳には、生き延びるのが大変だった時代の、生への祈りの要素も見え隠れしますが、当世の薬膳は、科学とも手を携え、様々な調理技術や楽しみの「スパイス」と共に発展中なのです。
体によいものを美味しく楽しく食べること。
それが、これからの薬膳ではないかと思います。
 

薬膳は美味しく
 
薬膳は、「美味しい料理であること」が基本です。
「美味しい」と感じることが、体にいい作用をもたらすからです。
楽しい気分で学ぶと、どんどん知識が吸収できように、美味しいと感じると、体が積極的に吸収してくれます。
だから美味しいことは、とても大切なのです。
もちろん、ここで言う「美味しい」とは、舌先にくる刺激的な美味しさではなく、きちんとつくられたものの中にある食べ続けられる滋味な美味しさのこと。これを認識できる健全な味覚センサーを守ることも当教室が大切にしていることの一つです。
「暮らしのスパイス」では、健全な味覚を養い、料理技術と共に薬膳を体感していただきます。

 

中国料理のこと
 
フランス料理と並んで、実に幅広い調理技術と用語がある中国料理。
中華鍋一つで、煮る、焼く、炒める・・等々、幅広い調理がこなせる合理性には、狭い日本のキッチンで、少ないツールでもやり過ごせるヒントが満載です。
もうひとつ、「煮る」と並んでもっとも古い調理法「蒸す」を得意とする料理でもあり、食材にも優しい健康調理が期待できます。
中国料理を学ぶと、料理のバリエーションがグッと広がりますよ!
 

薬膳と中国料理

 
薬膳は、中国の歴代王朝の皇帝に仕える「食医」が、皇帝の健康状態に合わせて作っていた御膳などに影響を受けながら、中国料理と共に発展してきました。

また、数々の逸話にもあるように、皇帝が気に入り宮廷に取り入れられたことで受け継がれた地方料理も数知れず。

– – -蜀の国(現在の四川省)出身の楊貴妃、美肌の源は?
– – -ストレスいっぱいの後宮で、地位を守り続けた西太后の食とは?
– – -激務の皇帝の座に長く君臨しながら86歳という長寿を誇る乾隆帝の好物は?

時にはそんな、歴史背景や謎解きにも思いを馳せながら、薬膳を紐解いていきます。

バラエティーに富む中国料理。それは、多民族との文化交流で育んだ食でもあります。食の有り様は、国の歴史を雄弁に物語ります。

スパイスのこと
 
グローバル化した現代の暮らし。
世界各地の様々な民族の、いろいろな食材、料理、調理法が取り入れられ、日本の食卓も随分と彩り豊かになりました。
そこに一役買っているのが、スパイスやハーブの存在です。スパイスは、豊かな芳香、色彩、風味で、料理の表情を変える魔力を秘めています。性質の強さから、各地で珍重され、お薬として扱われることも。
調味料としてのスパイス、お薬としてのスパイス、両方からのアプローチで、スパイス使いをご紹介しています。
 
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